Pocket Studio の Quick Start を試してみる

PocketStudio のインストールについてややこしいことはありません。PocketStudioの紹介で説明してあるように、デフォルトで「C:\Program Files\Pocket Technologies\PocketStudio\」にインストールされます。ファイル構成についてはこちらをご覧ください。
インストールした後にすることがあります。POSE へのパスを設定しなければ「run」メニューを選んでも POSE が立ち上がってくれないのです。
「Tool」メニュー -> 「Environment Options...」で環境設定のダイアログが表示されますので、タブから「Debugger」->「Emulator.exe」の右にある「...」ボタンをクリックして POSE を選択します。



とりあえず Quick Start してみましょう

PocketStudio のヘルプには「Your First Application -- Step by Step」としておきまりの「Hello, World!」のサンプルが載っています。しかし「Hello, World!」って古今東西でそれこそ毎日のように使われているのでしょうけれど、「World」さんからお返事をいただいたことないですね。一度くらいお返事を作ってみたいと思います。

  1) プロジェクトを格納するディレクトリを用意します(これって忘れます)
  2) PocketStudio を立ち上げて、「File」メニューから「New」を選択します
  3) 「Standard Project Wizard」を選択し「OK」をクリックします
  4) 「Next」をクリックして次にプロジェクト名を入力し、「Project Folder」に最初作成した
   ディレクトリを指定します
  5) 「Application icon name」と「PRC file name」にも同じ名称をつけます
   (FineEveryone にしました)
  6) 「OS Version」を選び「Next」をクリックします
  7) アイコンを設定して「Next」をクリックすると自動的にプロジェクトを作成してくれます
  8) 最後に「Finish」ボタンをクリックするとウィンドウが立ち上がります

この状態では画面のデザインのための「Resource Designer」が立ち上がっていませんから、「View」メニューから「Resource Designer」を選択するとデザインのウィンドウが開きます

次にツールバーの一番左にあるボタンを選択し、デザイン ウィンドウでクリックするとボタンが貼り付けられますので、好きな場所に移動します。

Component Inspecter ウィンドウでボタンの名前を「I am Fine」に変更します。このあたりは Delphi なんかと同じです。

ボタンをダブルクリックするとソースコードのウィンドウが立ち上がります。これは「View」メニュー -> 「Project Manager」ウィンドウにある「FineEveryone_evn」に格納されます。またプロジェクトのディレクトリにある「FineEveryone_evn.evn」というファイルで、ここにコードが格納されています。


ボタンをダブルクリックすると次の位置でカーソルが点滅していますから、ここに必要なコードを書きます。


procedure Button1_OnCtlSelect(var Handled: Boolean; ControlID: UInt16; Control: ControlPtr; On: Boolean);
begin

# ここにコードを書く

end;

end.

ヘルプの「Quick Start」に従ってみましょう。次のようなコードをここに追加します。


  ShowMessage('My Name is World! I am Fine.');
  Handled := True;

次に「run」メニューから「run」を選択すると POSE が立ち上がり、アプリケーションが立ち上がります。


ボタンをタップするとダイアログが表示されます。

このチュートリアルは確かに Delphi と同じなのですが、他のことを始めようとすると Delphi との違いが明確になってきますので、本来の Pascal として次回から挑戦してみましょう。



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