CodeWarrior講座


質問1  Mac上でCodeWarriorを使って開発したいのですが、可能でしょうか?

もちろん大丈夫です。この講座ではWindows上のCodeWarriorを使っていますが、ほとんどの部分はMac上のCodeWarriorと共通です。CodeWarriorは元々Mac用のパッケージだったこともあり、Mac版のほうがOSとの一体感という意味では優れています。

 ただし、Mac上で作ったプロジェクトファイルとPC上で作ったものを相互に変換するときだけは注意が必要です。Macintosh上でPC Exchangeというソフトウェアを使い、PC用にフォーマットされているFD,MOなどを使って情報を転送する必要があり、ZIP形式に圧縮して交換というわけにはいかないようです。私は最近Macを使っていないので、どなたか詳しい方がいらしたら教えてください。


質問2  CodeWarriorは高価なのでGCCを使いたいのですが、同じように 開発できるのでしょうか?

 はい、可能です。GCCは費用をかけずに環境を構築できますので、お金をかけずに開発環境を構築したい場合には最適です。GCCでは評判の高いコンパイラーが使えますし、基本的に全ての情報(ソースコード、リソース)をテキストベースで扱いますので、上級者の方には好まれることが多いようです。以前はリソースを全てテキストで記述する必要があり、面倒に思う方も多かったようですが、最近はGUIベースのリソースエディターも出てきていますので、敷居は低くなってきているといえるでしょう。Palm Hackers SalonでもいずれGCCの解説講座を設けたいと思っています。

GCCベースの環境で私がいつもお勧めしているのはHandSpring社が配布しているものです。2つのパッケージをインストールすることで、PalmOS用ソフトウェアの開発が可能になりますので、多数のツールを独自に集める必要がありません。



質問3  サンプルプログラムをコピーしたり、改造して作ったソフトを配布する際の約束を教えてください。

 約束については、原文がCodeWarriorディレクトリ配下の\Relase Notes\Licensing Issues\Palm_OS_SDK_License_Agree.txtにあります。この中からサンプルプログラムの利用に関する部分を抜粋済ますと、

The Software is licensed to be used on any personal computer and/or any
Palm OS platform product, provided that the Software is used only in
connection with your development of products for use with Palm OS
platform products.  The Software contains certain sample source code in
the form of example applications (including several conduits) and code
fragments (both in the source code files and documentation provided
hereunder), and may include a tutorial application (collectively,
"Sample Source Code").  You may use the Sample Source Code internally to
develop products for Palm OS platform products.  You may distribute any
such products built with the Sample Source Code, provided that you
include the following copyright notice within your source code and in
the location of your own copyright notice: "Portions copyright (c) 2000
Palm, Inc. or its subsidiaries.  All rights reserved."
とあります。簡単に訳すと「PalmOS向けのソフトウェアを作る場合に限り利用可能である。コピーライト表示に"Portions copyright (c) 2000 Pam, Inc. or its subsidiaries"と付記すれば、サンプルコードを利用したソフトウェアを配布してよい。」ということになります。個人レベルでソフトウェアを作る際にはこの約束さえ守ればフリーウェアであろうと、シェアウェアであろうと問題はないでしょう。企業でソフトウェアを配布する場合は会社の法務部門に相談しておいたほうがより安全ですね。

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