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第1回 CodeWarriorのインストール
第1回は「CodeWarriorのインストール」を解説を……と考えていたのですが、インストール手順についてはクリエデベロッパーサイトの方で解説していますので、こちらでは省略させていただきます。 クリエデベロッパーサイトでは「Y's Palm 開発局」として、クリエ用SDKの組み込み方から始まり、ジョグダイヤルとメモリースティックのプログラミングについても詳細に解説しています。特にメモリースティック用プログラミングについてはPalm OS標準のVFSマネージャーの利用を前提としていますので、SDカード、CFカードなどでも適用することができます。興味がある方はぜひ読んでみてください。
ここでは、すでにCodeWarriorのインストールは完了したことにしましょう。まず、CodeWarriorがインストールされたディレクトリを見てみましょう。通常はCodeWarriorはc:\Program Files\Metroworks\CodeWarror for Palm OS 7.0-J(ちょっと違うかもしれません)にインストールされますが、私の場合は、パスが長すぎていやなのと、ハードディスクを分割して使っているため、d:\CW R7J\というディレクトリにインストールしています。
たくさんのディレクトリがありますが、大切なディレクトリは以下のものです。特にExampleとManual、Documentationは宝の山と言ってもよいかもしれません。
CodeWarrior Examples:
サンプルプログラムが多数はいっています。MetroWerks社が提供するシンプルなものから、Palm OSにバンドルされている住所録、メモ帳、ゲーム、ネットワークプログラムのサンプル、SharedLibraryのサンプルなどが入っていますので、参考にすると良いでしょう。
また、いくつかの著作権上の約束はありますが、サンプルの一部をコピーしたり、サンプルを改造したソフトを発表することも可能です。
bin:IDE、Compiler、Linker等各種実行プログラムが入っています。
CodeWarrior Manual:
MetroWerks社が提供するマニュアルです。HTMLとpdf形式でIDE、C言語、Palm OS向け等のマニュアルが入っています。一部は英語のままですが、日本語訳されているものもあります。
特にTargetting Palm OS PlatformはPalmOSで開発を行う際の各種ツールの説明、簡単なチュートリアルなどが含まれていますので、ぜひ参考にしてください。
Other SDKs:HandEra、Visor、Clie、Symbol用のSDKが含まれています。
Palm Documentation:
Palm,Inc.が提供するドキュメント類です。Palm OSの概要解説、Palm OS関数のリファレンス、Constructorの操作マニュアルなどが含まれていますが、残念ながら全て英語版です。
Palm OSの概要を説明するPalmOS Companion及びPalmOS関数のリファレンスであるPalm OS Referenceの日本語訳が「Palm OSバイブル」(日経BP社、ISBN 4-8222-8051-9、7,800円)として発売されています。Palm OS Ver.4.Xに対応した「PalmOS4バイブル」(日経BP社、ISBN 4-8222-8112-4、13000円)が2002年1月28日に発売予定です。
Palm Tools:
Constructor、Palm Debugger、Palm OS Emulator等Palm、Inc.が提供する各種ツールが入っています。他にもアプリケーションをローカライズするときの辞書であるInternational Lexicon、リソースファイルのヘッダーを指定するとソースコードの雛型を作ってくれるEzSourceなど便利なツールが含まれています。
Stationary:
CodeWarriorにおいて新規プロジェクトを作成する際の雛型が入っています。当初はPalm OS 3.5用のものとPalm OS 4.0用のものが入っていますが、自分で作った雛型を入れることもできます。
Thrill Seelers:
未サポートのツール類が入っています。Perl、PilRC(GCC用のリソースコンパイラー)等が入っています。
これらの他にも、〜〜Supportというディレクトリには各Palm OSのバージョンや特定のハードウェア、ライブラリ用のSDKが用意されています。標準で添付されるのはPalmOS 3.5用のPalm OS 3.5 SupportとPalmOS 4.0用のPalm OS Supportです。
図には私が後から追加したPalmOS 3.1用のPalm OS 3.1 Support、クリエ用SONY SDK 3.5 Support、SONY SDK 3.5 Release 2、Sony SDK Support、HandEra用のHandEra Support、Visor用のHandSpring 1.0 Support、HandSpring 3.5 Support等も入っています。
基本的には新しいものが出れば古いものは不要になるのですが、昔作ったソフトは古いSDKを対象としているものもありますし、新しいSDKに対応するには変更が必要になることもありますので、私は古いものも必ず残すようにしています。参考にしてください。
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