編集後記 --- 2003/08/19 「UX-50雑感」


UX-50が手元に届いてから、しばらくメインマシンとして使ってみました。全体の使用感は非常によく、速度やバッテリー稼働時間にも不満はありません。横型液晶も慣れてしまえば実に使いやすく、普段からPCで慣れているからか安心感も感じますね。親指入力も快調です。しかし、現状では外出時にこれ一台で済ませることはできません。それは通信手段が限定されてしまうという一点に尽きます(ただし、無線LANが使える場所ではUX-50は最強マシンだと断言しちゃいます)。NTTドコモのBluetooth内蔵PHSである633Sを持っていますから通信することは可能ですが、UX-50とPHSの両方を持ち歩くのは邪魔でしかないです。それならばNZ90やNX80にPHSカードを挿して使うのが現実的です。ソニーではサイズが犠牲になり、PHSにしか使えないからCFスロットを省いたということのようですが、サイズが一回り大きくなって重くなっても、そしてPHSしか使えなくてもCFスロットが欲しいです。無線LAN内蔵で世界最小なんてウリ文句はお金を出して買っているユーザーにとっては空しいだけです(ちなみに歴代のCLIEは全部自腹で買っています)。UX-50の開発担当の方って、無線LANがいつでも使える環境で通勤されているのでしょうか。

UX-50で思い出すのがiMacが登場した時のことです。当時はシリアルポートを無くしてしまって、USBだけにしてしまったというのは衝撃的でしたが、これと同じことを感じてしまいます。買った時には困ったなぁという部分もありましたが、あっという間にUSB機器が充実して今では当たり前ですよね。これと同じことがUX-50でも可能なのでしょうか? 周辺機器のレベルであれば何とかなっても、公衆無線LANというのはインフラに関することですから、ソニー陣営だけでどうにかすることは不可能に近いと思うのですが。であれば、メモリースティック型のPHS、またはBluetooth対応の携帯電話を出すのはソニー陣営としての使命ではないでしょうか? まぁ、こんなことに期待するだけ無駄だと思いますが。現在のUX-50というのは、例えて言うならば、UX-50というのは、ETCゲートがない高速道路を、ETC搭載車が走るようなものではないでしょうか。


(今年の夏は一体どうしてしまったの? 恒例の夏キャンプにも行けない……。 by 片山)


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